「疑惑」キタサンブラックに武豊騎手が「内枠」要求!? 天皇賞・秋(G1)だから当然も「JRA」の”意思”は?
かつてディープインパクトが社会現象となり、競馬の知名度向上とファン拡大に大きく貢献したのは、その鞍上が競馬界の誇るカリスマ武豊騎手だったことが大きい。その天才騎手が主戦を務め、さらに国民的な人気を有する演歌界の大御所・北島三郎がオーナーとくれば、キタサンブラックが大活躍することで、競馬にとっての巨大な”広告塔”として見込めるわけだ。
無論、枠順決定は厳正なる抽選の上に行われているが、実際にファンがその機会を目にするのは基本的に年末の有馬記念のみ。他はすべてJRAが決定後に発表されるだけであり、その詳細はベールに包まれている。
しかし、だからこそ根も葉もない”ウワサ”が独り歩きする要因にもなるということだ。
そんな中、今年に入って連続「1枠1番」が途絶えたキタサンブラックだったが、始動戦の大阪杯(G1)が「5番」、続く天皇賞・春が「3番」と相変わらずの好枠が続く。この2レースをしっかりと連勝し、春古馬3冠に王手を掛けた現役最強馬だったが、最後の宝塚記念(G1)で信じられないような惨敗を喫した。
何の因果か、その宝塚記念は「8枠10番」と、武豊騎手とコンビを組んで初めて二ケタ馬番になったレースだった。ちなみにこれまで8枠は「4年連続勝利中」という絶好枠だった。
このショッキングな敗戦を受け、キタサンブラックの敗因を「外枠」に求める声は小さくはなかった。「外枠では勝てない」ということだ。その真偽は定かではないか、少なくとも陣営からすれば今回「未確定な不安要素」はないに越したことはないだろう。
考えようによっては武豊騎手の「もし、希望が叶うなら内がいいですね」という言葉には、そういった意味もあったのかもしれない。