キセキが「死のローテ」選択で賛否? 将来嘱望のルーラーシップ産駒の今後が心配な理由
先日菊花賞(G1)を制したキセキ(牡3 栗東・角居厩舎)が、11月後半のジャパンC(G1)への出走可能性があることがわかった。
極悪の不良馬場を突き抜けて、3歳クラシック最後の一冠を掴んだキセキ。当然ながら今後は古馬との戦いに注目が集まるところだが、角居師が「まずはジャパンCを目標につくっていこうと思います」と宣言。12月の香港ヴァーズも視野に入っているようだが、早々に「国内最強」をも見据える構えだ。
ルーラーシップ産駒最初のG1ホースとして、陣営やファンの期待も非常に高いことは間違いないが、菊花賞からのジャパンC出走には、不安を口にする人も多い。
「過去にはワンアンドオンリーなど、昨年もディーマジェスティがこのローテーションで臨んでいますが、揃っていい結果は出ていません。キセキはこの2頭と異なり菊花賞勝利馬ですので状況が違いますが、それでもこの連戦に不安の声は多いです。
2010年のローズキングダムは菊花賞2着、ジャパンCを2着入線の繰り上がり1着で勝利していますが、その後はなかなか調子が上がらず惨敗も増えました。ワンアンドオンリーやディーマジェスティもそれに当てはまる部分があります。『死のローテ』ともいわれるだけに、香港を見据えたほうがいいのでは、という意見も理解できますね」(競馬記者)
主戦のM.デムーロ騎手は、キセキで「凱旋門賞挑戦」を望んでいる主旨の発言もしており、大事にいきたい部分もあるだろう。