ムーアが北村宏司から「強奪」……ルージュバック「復活」の立役者あっさり交代へ
オールカマー(G2)をインコースからの抜け出しで勝利したルージュバック(牝5 美浦・大竹厩舎)に、次走のエリザベス女王杯で英国のR.ムーア騎手が騎乗することがわかった。
昨年はモーリスで天皇賞を制するなど活躍、昨年は凱旋門賞も制した「世界No.1ジョッキー」が、復活の天才牝馬に跨ることが決定。ルージュバックとすれば、昨年のヴィクトリアマイルのC.ルメール騎手以来の外国人騎乗となる。
ムーア騎手といえば、エリザベス女王杯で今もなお記憶に残るのが2010、2011年の英国牝馬スノーフェアリーだ。2010年は直線で次元の違う末脚を発揮してメイショウベルーガ、アパパネを一瞬で置き去りにする歴史的圧勝。2011年は最後の100mまで先頭争いにいなかったが、そこから「ワープ」するような脚を披露して連覇達成。日本競馬ファンにとって印象深い馬だったが、どちらも騎乗したのはムーア騎手だった。
世界的、日本的にも実績十分なムーア騎手だけに、これは大きな人気を集めそうだ。ルージュバックにしても前走で久々の勝利を手にして上昇気流に乗っている。ライバルたちにとっては脅威となりそうだ。
ただ、そんなルージュバックを「復活」させたジョッキーは、悲しくも乗り替わりとなってしまった。