JRA戸崎圭太「エリ女より福島」超徹底の裏にある「焦り」? ガラスのリーディング騎手の「岐路」
11月12日に開催されるエリザベス女王杯(G1)。そのレースに出走予定のクロコスミアの鞍上が和田竜二騎手を予定していると、同馬の生産者である小島牧場がTwitterで明かした。だが、その騎手が決定するまでの過程で「岩田騎手は先約があり、戸崎騎手は福島記念との事で、他の騎手に決まったようです」とツイートしたため、波紋を呼んでいる。
クロコスミアは前走の府中牝馬(G2)を見事に制し、エリザベス女王杯への優先出走権を獲得。だが、その時に騎乗していた岩田康誠騎手は、エリザベス女王杯では秋華賞馬ディアドラとの先約があった。そのため、騎手は誰が務めるのかが注目されていた。
クロコスミアを袖にした形になった戸崎圭太騎手。もちろん、同馬の陣営から騎乗依頼がある前から、エリザベス女王杯ではなく福島記念(G3)へ向かうと決めていた可能性も十分あるだろう。だが、ネット上で戸崎騎手がトライアル勝利の競走馬からの依頼を断り、エリザベス女王杯開催当日に有力騎手の集まる京都競馬場を回避したととらえられており、「リーディングのことしか考えてないのか」「ローカルへ逃亡か…」など、と話題となっている。
「鞍上に悩んでいる陣営からすれば、戸崎騎手は一番手として選ばれる存在です。エリザベス女王杯でもクロコスミア以外からも騎乗依頼はあっておかしくないはず。それにもかかわらず、福島記念を選択するとなると『有力騎手がいないレースに出走して勝ち数を稼ぎたいと考えている』と指摘されても仕方ないですよ。
そのように考えられるほど戸崎騎手の騎手リーディングトップにかける思いは強く、10月26日号の『Number』(文藝春秋)競馬特集に登場した際には、G1週に開催競馬場とは別の競馬場で騎乗することについて、『格好悪いと思う人は多いと思うんですけど、ボクはそういうところがなくて』と自身の価値観を明かし、『リーディングを取るためにやっているならば格好悪くともいいという自分がいる』とまで語ってますからね」(記者)