福永祐一「調教師転身」で大成功確実!? 自らの「教育」で天皇賞・秋は「元お手馬」上位独占……
29日の天皇賞・秋(G1)は、1着キタサンブラック、2着サトノクラウン、3着レインボーライン、4着リアルスティール、5着マカヒキとなった。
いずれ劣らぬ強豪が上位を占めた今年の天皇賞だが、この内「3頭」に騎乗経験のある騎手がいる。福永祐一騎手だ。
福永騎手は2着のサトノクラウンにデビュー戦と3戦目で騎乗しいずれも勝利、3着レインボーラインは3歳時にNHKマイルC3着、日本ダービー8着、札幌記念3着、菊花賞2着と好走。4着リアルスティールにはデビューから8戦も手綱をとり、日本ダービー4着以外はすべて馬券圏内に収まっている。まさに福永騎手が、この3頭を大舞台へ「導いた」といえるわけだ。
しかし、今回の天皇賞で福永騎手はこのどれにも騎乗しておらず、16着に大敗したカデナに騎乗、と寂しい結果に終わっている。
「サトノクラウンに関しては、福永騎手がリアルスティールを選択したという理由がありますが、リアルスティールも昨年のドバイ遠征の際にR.ムーア騎手に乗り替わり。国内復帰戦の安田記念では手綱が戻ったものの、大敗でその後騎乗が回ってくることはありませんでした。
レインボーラインもシュヴァルグラン騎乗のために乗り替わり、その後はルメール、デムーロ騎手に回って返ってはきてませんね。こうも自身が騎乗してきた馬が活躍して、かつ自身が報われないのは少々気の毒ではあります」(記者)
ネット上では「レースを教える天才」「調教師になるべき」とある意味絶賛の声が多数。これまでもエピファネイアやルーラーシップなど、馬が若い頃に自身で騎乗した馬が大舞台で「別騎手で」飛躍を遂げるというパターンがあったが、それもまた「教育」の賜物なのだろうか……なんとも切ない話ではあるが。
最近はG1レースでの存在感が薄くなったといわれる福永騎手だが、実は別の意味での存在感はキッチリ示していたようだ。調教師になれば一気に出世するのかどうなのか……。