【JBCスプリント展望】「武豊→森泰斗」でコパノリッキーG1「11勝」新記録なるか!? 「ダート替わり」での一撃狙うライバルに注意
前走のマイルチャンピオンシップ(G1)では、コパノリッキーの後塵を拝することになったノボバカラ(牡5歳、美浦・天間昭一厩舎)は、早くもやってきたリベンジの機会に気合は十分。
昨年のカペラS(G3)を制するなど、ノボバカラはダートの1400m以下では[5.1.2.2]とバツグンの安定感を誇る。今年は芝への転向も話題となったが、2走して7着、10着と成功とはいえず、前走から”古巣”へ再転向。慣れ親しんだダートへ復帰するやいなや、すぐさま2着に入る好走を見せた。
今回は今年の8月に2年6か月ぶりに復帰した大井の天才・御神本訓史騎手と初タッグ。復帰して日が浅いながらもすでに36勝をあげるなど、好調なよう。マイルCSではコパノリッキーに4馬身差をつけられて完敗したが、主戦とするスプリント戦で意地を見せられるかが注目される。
同じく転向組で注目が集まるのはネロ(牡6歳、栗東・森秀行厩舎)だ。
一昨年前から芝の短距離戦ではあわや勝利という好走を続けていたが、今年に入って一変。11着、10着、8着、16着とスランプに陥っている。
ネロを所有するのはオーナーブリーダーとして牧場を経営している西山茂行氏。牧場の代表牝系であるニシノフラワーの母デユプリシトのクロスを有する産駒を生み出すことが夢と語る西山氏にとって、ネロはそのデユプリシトの血を引く唯一の重賞タイトル持ちの牡馬。ただ現状の成績では種牡馬として一本立ちするには物足りない。なんとかG1競走を制して箔をつけたいところだ。
ダートレース出走は約3年ぶりとなるネロの背にまたがるのは、SJTを歴代最高の結果を残して優勝した中野省吾騎手。若き天才のアシストを受け、ネロはオーナーの夢を叶えるべく初G1制覇を成し遂げることができるのだろうか?