M.デムーロ「最強神話」モズカッチャンには通じず!? JRA・G1「8戦連続3着以内」と日曜重賞「7週連続3着以内」もあの”呪い”が……
一体、記録はどこまで伸びるのだろうか。
M.デムーロ騎手の勢いが止まらない。先週5日のアルゼンチン共和国杯(G2)をスワーヴリチャードで勝利して、今年重賞15勝目。夏競馬の最終週となった9月3日の新潟記念(G3)で2着して以降の重賞成績は[5.3.3.7]。レッドファルクスによるスプリンターズS(G1)やキセキによる菊花賞(G1)勝ちなど、まさに「秋競馬の主役」と呼ぶに相応しい結果を残している。
そんなビッグレースで頼りになる男の傾向は、一目瞭然といえる。一言でいえば目立つレースであればあるほど「燃える=頼りになる」ということだ。
デムーロ騎手が挙げた重賞15勝の振り分けはG1・4勝、G2・8勝、G3・3勝と極端な偏り。例えば、今年重賞11勝を上げている武豊騎手がG1・3勝、G2・1勝、G3・7勝であるように全体のレース数から考慮すれば、デムーロ騎手が如何に大レースに強いのかが窺える。
さらに「目立つ」という意味で、デムーロ騎手は「日曜日の重賞」で圧倒的な強さを見せている。
冒頭で9月3日の新潟記念(G3)で2着して以降の重賞成績は[5.3.3.7]と述べたが、実は「日曜日の重賞」に限れば[5.3.1.1]。勝率5割、複勝率90%、現在7週連続3着以内と、まさに神懸った状態だ。ちなみに「日曜日以外の重賞」では[0.0.2.6]と、途端に並みのジョッキーになってしまう。
この秋のデムーロ騎手は、まさに「サンデー・ミルコ」といえる活躍ぶりだ。
そんなデムーロ騎手が今週末の「日曜日の重賞」エリザベス女王杯(G1)で騎乗するのが、秋華賞(G1)で3着だったモズカッチャン(牝3歳、栗東・鮫島一歩厩舎)だ。