【覇王】キタサンブラックに「最初で最大の挑戦」! ジャパンCは「3歳世代」の勢いしか、難攻不落の牙城を崩せないか……


 ともかく、ここまで集中的に3歳馬が重賞、G1を連勝するというのもめずらしい。4歳が不甲斐ないという意見はあるが、流れは確実にこの世代に来ているというわけだ。

 また、今回のジャパンCには、前述したスワーヴリチャードを日本ダービーで下したレイデオロ、モズカッチャンをオークスでなぎ倒したソウルスターリングが出走予定。レイデオロは神戸新聞杯で後の菊花賞馬キセキらに完勝して「世代最強」を高らかに宣言し、3歳の代表として参戦。ソウルスターリングもここ2戦は古馬の壁に跳ね返されているが、オークスと同コース、さらに斤量も恵まれている点から軽視はできない。2017クラシック世代の象徴たるこの2頭への期待は大きい。

 今や「歴史的名馬」「無敵」といえる領域にまで到達したキタサンブラック。理論上というべきか、どう見積もってもこの牙城を崩すのは容易ではない。

 この状況を打破するのは、目に見えない「勢い」や世代全体の「ムード」なのではないだろうか。それだけしか見当たらないキタサンブラックが素晴らしいのだが、その「勢い」で現状を打破する力を有する2頭でもあるはずだ。

 難攻不落、どんなレースをしても崩れないキタサンブラックを崩せるのは「若い力」しかない。3歳王者2頭の最初にして最大の挑戦が始まろうとしている。

関連記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 23:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS