レイデオロ陣営から溢れる「自信」。ジャパンC(G1)現役王者キタサンブラックの「弱点」を突き”政権交代”へ……
26日に東京競馬場で開催されるジャパンC(G1)で、日本ダービーを勝ったレイデオロ(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が、ついにベールを脱ぐ。
果たして、今年のダービー馬はどこまで強いのか。5月に行われた日本ダービーでは、超スローペースの中、主戦のC.ルメール騎手が向正面から前に取りつく積極的な競馬。それが見事にハマり、ルメール騎手は3週連続G1制覇と快挙を成し遂げた。
しかし、勝ちタイムの2:26.9は、ソウルスターリングが勝った前週のオークスの2:24.1より遥かに遅い時計。ルメール騎手の”神騎乗”と相まって、勝ったレイデオロの実力は疑問視されていた。言い換えれば「騎手が勝たせた」と思われていたということだ。
だが、この神戸新聞杯で不透明だった今年のダービーの評価が一変する。
これまでにない積極的な競馬で好位に取りつくと、最後の直線では粘り込みを図った皐月賞3着馬のダンビュライトを難なくパスして先頭に。結局、抜け出した直後に気を抜かないためにムチが入ったが、その後は楽な足取りで後の菊花賞馬キセキに2馬身差で完勝。まさにダービー馬の貫禄を見せつけた内容だった。
主戦のルメール騎手も「今日は楽に勝てました。でもまだ100%ではありませんからね」と相棒を絶賛。名実ともに世代代表の座を確固たるものとした一戦だった。
その後、キセキが不良馬場の菊花賞(G1)を強い内容で勝ち切り、さらには日本ダービーで2着に下したスワーヴリチャードが、アルゼンチン共和国杯(G2)で古馬を相手に2馬身半差で圧勝。