武豊「騎乗制限」今週も。ジャパンC(G1)キタサンブラック騎乗も右ヒザ完治せず……当日「2レースだけ」の騎乗に暗雲
「今週、ある馬主さんが武豊騎手に騎乗依頼したそうですが、ケガの具合を理由に断られたそうです。そこから見ても、引き続き騎乗を制限していることは明らか。つまりは他のメディアで報じられているほど、まだ万全ではないということでしょうね。
もっとも先週が日曜だけの2鞍で、今週は日曜日の2鞍だけでなく土曜日にも4鞍乗りますから、それは明確な回復傾向といえるでしょう。ただ、少なくとも土曜日の騎乗内容には注目した方が賢明だと思います。先週の2鞍は正直、武騎手らしくない騎乗でしたので……。
あと気になるのは、ジャパンC当日に2鞍しか騎乗しないことですね。2レースの未勝利戦に乗って、次がジャパンC本番。間隔が空くのも嫌ですが、それ以上に当日の馬場コンディションを掴める機会が少ないのが気になります。
もちろん、外から見ていてもある程度は把握できますが、実際にレースで騎乗して得られる情報に比べて不確かなのは間違いありません。脚質を考慮しても、キタサンブラックが4角先頭で、武豊騎手が直線の進路を最初にチョイスするパターンも充分にあり得ます。そこで進路の選択を間違えると、致命的なミスにもなりかねません。
経験豊富な騎手だけに大丈夫だとは思いますが、少なくとも今の武騎手はいろいろと『万全』とは言えませんね……」(競馬記者)
2週間ぶりの騎乗となった先週19日、武豊騎手は衣笠特別(1000万下)でエイシンティンクルに騎乗。武豊騎手とのコンビで海外G1を制したエイシンヒカリの全妹とあって、2番人気に支持されていたが、レースは兄のような切符のいい逃げを打つも、最後の直線で大きく失速。9着に惨敗した。
やや大逃げ気味となったペースは1000m通過が58.6秒。これは直後のマイルCS(G1)でマルターズアポジーが刻んで大敗したタイムと同一。つまりは最後まで持つ可能性が限りなく低い、極端なハイペースだ。