日本競馬に「雷神」再び! 香港最強騎手J・モレイラが8月の札幌に来日
香港で数々の記録を樹立し、国際的にも評価の高い「マジックマン」J・モレイラ騎手が、8月に札幌で行われるワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)の招待を受けたことを中国メディアが報じた。モレイラ本人も「もっと日本の競馬を学びたい。異なる方法の馬の見方や調教を知りたい」とコメント。昨年は圧倒的な戦績で同開催の覇者となっているだけに、ファンの期待も非常に大きなものとなっている。
現在、同騎手は香港で今シーズン、自身の持つ記録を更新して146勝。高松宮記念をエアロベロシティで制したZ・パートン騎手が2位で67勝というのだから、そのすごさがわかるというもの。
モレイラ騎手は今年、香港のチャンピオンズマイル(G1)で日本馬、今週末の安田記念で断然の本命に推されるであろうモーリスに騎乗し、勝利に導いている。ドバイでもラストインパクトに騎乗してドバイシーマクラシック3着となるなど、徐々に日本競馬にもその存在が浸透してきている。
もともと世界でも極めて評価が高く、あのO.ペリエが「世界最高の騎手の一人」としてあげるほどの実力者。昨年から日本で通年騎手となり、リーディング上位に食い込むC.ルメール、M.デムーロよりも世界的な評価は上だ。短期とはいえ、そのような騎手が日本を訪れるとは、地元としては戦々恐々だろう。
しかし、競馬ファンは今回の報道は歓迎の模様。ここ最近の新しい短期免許の外国人騎手の中にはその実力を疑問視される場合も多かった中で、紛れもない「スーパージョッキー」の来日はうれしい限りということだろう。
今年8月、またも日本で「雷神」の力が発揮されるのか。今から注目である。