2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
第4位「DMMバヌーシー」
超良血馬がズラリと並ぶ夏の一大イベント・セレクトセールで今年の話題を独占したのが、彗星のごとく一口馬主界への参入をぶち上げた「DMMバヌーシー」だった。
IT業界の大手企業『DMM.com』が立ち上げたDMMバヌーシーはセレクトセールで約7億円の投資行い、良血馬を次々と購入。初日にはドバイターフを制したリアルスティールの全妹、2日目には2012、14年の年度代表馬ジェンティルドンナの全妹、さらにはキタサンブラックの全弟を落札し、代表者の野本巧氏は一瞬にして時の人となった。
その後、これまでの一口馬主クラブとは異なる斬新なシステムで多くの賛否両論を生んだDMMバヌーシー。11月には早くも出資馬が初出走を果たしている。今後は待望の初勝利も含め、さらに注目度を増して行くのだろうか。2018年も、その動向が注目される。
第5位「ファンディーナ」
まだ前年の有馬記念の興奮冷めやらぬ年頭に突如として現れ、春のクラシックの”超新星”として大きな注目を浴びたのが3歳牝馬の「ファンディーナ」だ。
牝馬3冠ジェンティルドンナだけでなく、2010年の年度代表馬に輝いたブエナビスタの騎乗経験もある岩田康誠騎手をして「走るのはわかっていた」と言わしめた衝撃の9馬身差圧勝を始め、デビュー3連勝で付けた着差が15馬身。その快進撃は、ハイレベルといわれていた牝馬クラシック戦線の勢力図を一気に塗り替えるかと思われた。
しかし、陣営は牝馬限定の桜花賞ではなく、牡馬相手の皐月賞に挑むことを選択。ファンの想像や競馬の常識を超えた英断は69年ぶりの牝馬制覇を期待させ、本馬は1番人気の支持を集めた。だが、結果は7着惨敗。その後、休養に入ったファンディーナだが、この秋は本来の輝きを見せることはなかった。
第6位「エネイブル」
今年は日本だけでなく、世界でも牝馬の当たり年だった。ソウルスターリングがオークスを制して世代の頂点に立った約2週間後。イギリスでも英オークスが行われ、エネイブルが27年ぶりにレコードを更新する5馬身差で衝撃のG1初制覇を飾った。
その後、エネイブルは愛オークスで2か国制覇を達成すると、キングジョージ6世&QESでも一流古馬を撃破。英国が生んだ「天才少女」として、瞬く間に凱旋門賞の1番人気に躍り出た。
日本からサトノダイヤモンドとサトノノブレスが出走したことで、今年も多くの関心を集めた凱旋門賞。日本馬2頭が伸びあぐね、世界制覇の夢が砕け散った一方、2馬身半差の勝利を飾り、世界の強さを見せつけたのがエネイブルだった。この勝利を機に、その名は一気に日本の競馬ファンにも浸透。すでに来年の凱旋門賞への参戦にも意欲を示しており、倒すべき「世界の壁」の象徴的な存在として君臨している。