【中日新聞杯(G3)展望】マウントロブソンVSミッキーロケット! ハンデ重賞に集まった4歳馬に要注目!
9日(土)中京競馬場、メインレースは中日新聞杯(G3)が開催される。G1連続開催の中でのハンデ重賞ということもあり一線級のメンバーは不在となるが、どの馬にもチャンスがあるという意味では面白いレースとなる。そんな中で注目したいのがこのレースに出走を予定する4歳馬達だ。昨年はサトノダイヤモンドやマカヒキを筆頭に最強世代と言われた時期もあった。しかしながらこの秋は古馬勢や3歳馬に苦戦を強いられているだけに、ここからの巻き返しを狙う。
そんな4歳馬の中でも有力なのがマウントロブソン(牡4、美浦・堀厩舎)となるだろう。前走のオクトーバーS(OP)では直線での叩き合いを制しての勝利と、調子は上向きなようだ。昨年のスプリングS(G2)を制してからは有力馬の1頭としてクラシックを戦った。クラシックを通して大崩れこそなかったが結果を残すことができないレースが続き、最終戦となった菊花賞(G1)後は長期休養に入っていた。ようやく今年の夏に戦線復帰すると、久しぶりの実戦となった福島TVOP(OP)ではブランクを感じさせないレース運びを展開。直線でも力強く外目を伸びてしっかりと勝ち切り、改めて高い能力を披露した。以前は瞬発力に欠ける印象もあったが、今年に入ってからの3戦での上りタイムは2位以内を確保しており、ここにきて一皮むけてきたようだ。今回はトップハンデを背負うことになるが、斤量を克服することができれば重賞2勝目のチャンスはある。久しぶりの重賞制覇を果たしてここからの飛躍を目指す。
ミッキーロケット(牡4、栗東・音無厩舎)の実績を考えれば、ここでは勝ち負けを争う存在となるはずだ。昨年の神戸新聞杯(G2)ではサトノダイヤモンドにあわやのところまで迫り2着と奮闘。菊花賞(G1)でも5着と世代の中では上位の存在として名乗りを上げた。今年の初戦となった日経新春杯(G2)では同世代のシャケトラとのマッチレースをクビ差で制して初重賞制覇。その後、勝利から遠ざかってはいるが大阪杯(G1)で7着、宝塚記念(G1)での6着と大舞台でもそこそこ。前走の天皇賞・秋(G1)は12着だったが、不良馬場が合わなかった可能性が大きくこの負けを悲観することはないだろう。距離はもう少し長いところのほうが向きそうだが、相手関係から見ても簡単に負けることはできないレースとなる。
休養明けのメートルダール(牡4、美浦・戸田厩舎)は、早く重賞制覇を達成したいところだろう。3歳時の京成杯(G3)、共同通信杯(G3)、今年の新潟大賞典(G3)で3着とあと少しのところで重賞タイトルを逃している。前走の関屋記念(G3)は1番人気であったが、前残りの展開となり後方からレースを進めたこの馬の出番はなく、期待を裏切る結果となってしまった。マイル戦という距離もあまり向かなかっただけに距離延長となるここでの勝利を狙う。ここまでの左回りの2000mのレース成績は2勝、3着1回と相性のいい条件な上に斤量も手頃な今回は、絶好のチャンスとなりそうだ。