武豊と「サイレンススズカでも縁」仲間を祝福……今年の調教師試験をパスしたあの元ジョッキー
12月7日、JRAは平成30年度の新規調教師免許試験合格者を発表した。今回の合格者は5人。その中には騎手としてのキャリアを持つ、加藤士津八氏、そして上村洋行氏の名前もあった。熱心な競馬ファンの中には、上村氏の名前に見覚えがある人も多いのではないだろうか。
競馬学校当時から高い技術が評価されていた上村氏は、デビュー年の1992年に新人ながら40勝をあげる活躍を見せる。その後も多くの勝利を積み重ねたもののケガに泣き、2014年2月末に惜しまれつつ引退。通算579勝をあげ、重賞も08年スリープレスナイトでスプリンターズSを制覇するなどG1競走1勝を含め10度制していた。
現役晩年から調教師転向を意識していた上村氏は、5度目の挑戦での合格。自身のブログでは調教師になるべく「現役を引退してからというものの、調教の合間に厩舎で勉強、家に帰ってからも勉強の日々」だったと振り返り、毎日約8時間は机に向かっているなど努力を重ねていたという。そしてそのうれしい知らせは奥様から寄せられたといい、その後自身のブログで「ドキドキしながら名前があるのを確認しました。ホンマ、良かったわあ…。」と感慨深げに綴っている。
悲願を達成した上村氏のブログには多くのファンから祝福の声が寄せられている。そして、競馬界からはあの大物からも祝福のコメントを出している。武豊騎手だ。
武豊騎手は自身の公式HPの日記で、今週は香港と日本を行ったり来たりする予定であることを報告した後に、「昨日の調教師試験の合格発表で、元騎手の上村洋行君の名前があったのはうれしかったですね」と上村氏の合格の一報に触れ、「ケガで騎手をやめてから、一所懸命勉強を頑張っていた姿を知っているだけに、心からおめでとうを言いたいですね」とエールを送った。