有馬記念キタサンブラック「敗北」のシナリオ!? 武豊騎手はディープインパクト以来「中山G1」10年間勝ちなし、まさかの「26連敗中」……
ちなみに武豊騎手の有馬記念の成績は、26戦2勝で[2.8.1.15](失格含む)。3着以内率42.3%は充分な数字と言えるが、3番人気以下からの馬券圏内はわずか3度。人気以上の着順に導いた回数も7度と決して、相性が良いとは言えない。
1番人気では[1.3.0.2]と、まずまずの信頼度。ただその一方で、単勝1.3倍のディープインパクトや、1.7倍のメジロマックイーンという圧倒的な1番人気で敗れている点は気掛かりだ。
中でもイメージが被るのが、2007年に武豊騎手とのコンビで1番人気ながら8着に惨敗したメイショウサムソンだ。
この年の大阪杯と天皇賞・春を勝ち、宝塚記念で敗れると、秋には天皇賞・秋を勝ってジャパンCで3着。キタサンブラックとそっくりな戦績を残しているが、最後の有馬記念ではこれまでの走りが嘘のように大きく崩れて人気を裏切っている。
「武豊が関西所属ということもあって、元々トリッキーな中山コースを苦手としている傾向があります。ディープインパクトを例にとっても、国内唯一の敗戦は中山の有馬記念ですし、同じく中山の弥生賞ではクビ差まで追い詰められました。
また、新設されたホープフルSを除いて、武騎手が唯一勝ってないG1が朝日杯(FS)ですが、これも2013年まで中山で開催されていたことが大きいと思います」(GJデータ班)
これまでJRAのG1を74勝している武豊騎手だが、中山でのG1勝利はわずか7つと全体の1割に満たず。前回勝ったのはディープインパクトの引退レースとなる2006年の有馬記念で、ここ10年間はすべて敗れており現在「26連敗中」という状況だ。