ルメール・デムーロが奪い合う「最強」のポジション!? あの「○○騎手の後ろ」外国人騎手のハングリー精神が生んだ日本競馬「必勝法」とは?
28日に中山競馬場で開催された新設G1・ホープフルS(G1)は、最後の直線で武豊騎手のジャンダルムが抜け出したところに、C.デムーロ騎手のタイムフライヤーが強襲。最後は1馬身1/4の差をつけ、タイムフライヤーが1番人気に応えた。
敗れはしたものの4コーナーからまくり気味に進出し、最後の直線でも一度は先頭に立つ強い競馬をしたジャンダルム。レース後、武豊騎手も「いやあ、あそこまでいったら勝ちたかった」と悔しさを露にしていた。
対照的に、ゴール後に派手なガッツポーズを決めて喜びを爆発させたC.デムーロ騎手。日本では2013年の桜花賞以来のG1制覇に、勝利騎手インタビューでは日本語で「アリガトウゴザイマス!」と答えるなど、喜びもひとしおだ。そんな中で印象に残った言葉あった。
「ユタカさんの後ろにつけて、上手く乗れました」
レースの感想を聞かれたC.デムーロ騎手は全体的にペースが速かったことと、馬群が密集してポジション獲りが難しかったことを挙げた。しかし、そんな中でも前を行く武豊騎手のジャンダルムの姿を発見し、すぐ後ろに潜り込んだという。
その作戦は見事的中。勝負所で他馬がややゴチャつく中、スムーズなレースができたタイムフライヤーは、最後の直線で先に抜け出した武豊騎手のジャンダルムをきっちりと捉えてゴール。C.デムーロ騎手にとっても理想的な競馬だったようだ。