ルメール・デムーロが奪い合う「最強」のポジション!? あの「○○騎手の後ろ」外国人騎手のハングリー精神が生んだ日本競馬「必勝法」とは?
一方の武豊騎手は、つい先日の23日の阪神C(G2)でも悔しい2着に敗れたばかり。ただ、その時も勝ったC.ルメール騎手は「ユタカさんの後ろで、いいポジションを取れた」と武豊騎手のすぐ後ろにつけられたことを勝因の1つに挙げている。
そのルメール騎手といえば、24日の有馬記念(G1)でも8番人気の伏兵クイーンズリングで2着を確保。波乱の立役者となったが、直前の公開枠順抽選会の席では武豊騎手のキタサンブラックの隣の枠を引き、「(前年のサトノダイヤモンに続き)今年も武豊騎手をマークして競馬ができる」と喜んでいたのが印象的だった。
「世界的な実績を考えれば当然かもしれませんが、短期免許などで来日する外国人騎手の武豊騎手に対する評価はとにかく高いことで有名です。R.ムーア騎手も『日本で一番上手い騎手は?』という質問に『武豊騎手だ』と即答していますし、武豊騎手と親交の深いO.ペリエ騎手に至っては『世界で五指に入る』と極めて高い評価を与えています。
また、武豊騎手のような経験も豊富で上手な騎手は、レース中に予測できないような変な動きはしませんし、ペース判断も的確。日本の競馬やペースに慣れていない外国人騎手からすれば、武豊騎手は精密な”ガイド”のようなもの。とりあえずついて行けば、ペースも間違えないし、進路もロスなく確保してくれるし安心というわけです」(競馬ライター)