東京大賞典(G1)「売上レコード」にJRAもドヤ顔!? ホープフルS「大成功」の秘訣と有馬記念への「影響」
28日、今年の中央競馬の全日程が終了し、JRAの年間売上は前年比102.9%で2兆7476億6248万4800円となった。
今秋には秋華賞、菊花賞、天皇賞・秋といった大レースが台風の影響を受けたため、年間売上への影響が懸念されていたが、終わってみればこれで6年連続の売上増。年間4兆円を誇っていた1990年代後半には程遠いものの、確実な前進を示している。
とはいえ、今年新たに大阪杯とホープフルSがG1へ昇格したことは売上に小さくはない影響を与えている。約153億円を売り上げた大阪杯は、前年比222.1%と倍増。ホープフルSに至っては前年比362.9%と圧倒的な伸びを見せた。
「もともとG1昇格の候補に挙がっていた大阪杯はともかく、ホープフルSはG1昇格直後からファンから批判が集中していましたが、約3倍増の112億円の売上は上々の結果だと思います。
自分もそうですが、なんだかんだ言いながらも、そこにレースがあれば結局、馬券を買ってしまうのが競馬ファンの性なのかもしれませんね(笑)。大幅な売上増は『G1だけしか馬券を買わないライトファン』の規模と、『G1』というブランドの威力を改めて浮き彫りにする結果と言えます。
ただ、同じ2歳G1で119億円を売り上げた阪神ジュベナイルFとはいい勝負ですが、好メンバーが揃った朝日杯フューチュリティSは133億円の売上と大きく水を開けられました。
『平日開催の中でよくやっている』という声もありますが、JRAが12月28日に固定したのは仕事納めの競馬ファンを狙ってのもの。通常の平日とは異なるはず。12月に2歳G1が3つも集中している以上、来年以降もメンバーの分散化は大きな課題でしょうね」(競馬ライター)