「ジャパンCは夢」生涯最後の騎乗を日本で迎えたイタリア人騎手が、JRAと「失われた国際レース」に遺したもの

 4日、ドイツ競馬で活躍していたイタリア人のダニエレ・ポルク騎手が、がんにより34歳の若さで亡くなった。

 葬儀は8日、ミラノでしめやかに営まれ、各国で騎手たちが喪章をつけて騎乗するなど、哀悼の思いが欧州競馬に広がっている。

 そんな中、「サンスポ」がポルク騎手の「秘話」を語り、話題になっている。

 ポルク騎手の生涯最後の騎乗は、昨年のジャパンC。イキートスに騎乗し15着だった。実はポルク騎手はジャパンCを「子供の頃からの夢のひとつ」としていたようで、強い希望から騎乗に至ったようだ。

 亡くなったのが今月であることを考えれば、ジャパンC時点ですでに体調が悪かった可能性も高い。それでもジャパンCへの強い思いで騎乗したポルク騎手の意志に、日本の競馬ファンからも「うれしいし、それ以上に悲しい」「命がけで乗りに来てくれたんだ」「意志が強い」「日本での騎乗を特別なものと思ってくれるなんて……」と悲しみと敬意のコメントが殺到している。

 その早すぎる死はあまりにも悲しい。しかし、ポルク騎手は日本競馬に大きなものを残してくれた。いまだジャパンCを「憧れ」とする外国人ホースマンがいるということである。

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