「ジャパンCは夢」生涯最後の騎乗を日本で迎えたイタリア人騎手が、JRAと「失われた国際レース」に遺したもの
近年のジャパンCは、世界的な強豪外国馬が出走しなくなって久しい。G2G3クラスの海外馬が出走しては惨敗、というのがもはやテンプレートになってしまっている。日本特有の高速馬場や検疫の問題からか、時期が近い香港国際競走やブリーダーズカップに海外の有力馬が流れてしまっているのが実状だ。すでに「国際レース」としての側面は失われつつある。
しかし、ポルク騎手のように、命を燃やしてまでも出走したいという魅力が、まだジャパンCにはあるのではないか……そう思わせてくれる出来事ともいえるだろう。
JRAにも是非、世界に誇れる国際レース・ジャパンC復活の契機にしてほしいものである。そして、ポルク騎手のご冥福を心からお祈りしたい。