デムーロ「1日6勝」かっさらうもルメール「0勝2着だらけ」で明暗……2018リーディング「第一戦」はワンサイドゲーム
14日に開催された伝統の日経新春杯(G2)。今年の春の古馬中長距離戦線を占う重要なレースを、M.デムーロ騎手が騎乗したパフォーマプロミスが制した。
6歳にしてこのレースがキャリア12戦目となったパフォーマプロミス。レースで先手を奪ったのはロードヴァンドール、2番手にガンコ。1番人気のパフォーマプロミスはその後ろの好位につけていた。スローペースでレースは進み、最後の直線残り200mでも先を行く2頭は先頭を譲らない。このまま決着かと思いきや、パフォーマプロミスが末脚を発揮。残り100mでガンコを、そして逃げるロードヴァンドールをゴール前で見事に捉えた。
昨年まで勝ち負けを繰り返しながら、ようやくOPクラスにあがってきた同馬が晩成の兆しを見せてくれた。今後の活躍が期待されるが、ミッキーロケットら実績を残している馬が出走する中1人気に支持されたのは、鞍上がデムーロ騎手だったという点も見逃せないだろう。
この日、デムーロ騎手は1R3歳未勝利戦(ダート・1200m)で逃げ切り勝ちしたのを皮切りに、4R3歳新馬(ダート1800m)も快勝。そして8Rから11レースの日経新春杯まで怒涛の4連勝を記録。今年も”外国人騎手旋風”が巻き起こることを予感させる騎乗を見せている。
「デムーロ騎手は1日で6勝をあげて、これで通算8勝。13日は中京競馬場で6回も1番人気の馬に騎乗するも、すべて敗退といういささか不甲斐ない結果を残していましたが、翌日はそのたまった鬱憤を見事に晴らすかのごとく、神騎乗を見せてくれましたね。昨年末の有馬記念(G1)で最後の直線で内側に斜行したため3日目からの参戦と、他の騎手に比べて騎乗機会が少ないにもかかわらず、この勝利数はさすがの一言です。今年もリーディング上位に食い込み、さらに重賞戦線も沸かせる存在となるでしょう」(競馬誌ライター)