【重賞展望】「昨年の勝ち馬はエイシンヒカリ」春のグランプリ宝塚記念への最終便エプソムC(G3)に多彩なメンバーが集結!
春のグランプリ宝塚記念(G1)への最終便となりそうなエプソムC(G3)が、12日(日)東京競馬場で開催される。
距離が1800mということもあり、今年もマイラーと中距離馬が入り乱れる興味深い一戦となった。
その中心となるのが前走ヴィクトリアマイル(G1)で5着だったルージュバック(牝4歳、美浦・大竹厩舎)だ。
「前走は距離が短く、エンジンがかかる前に終わってしまった感じ」と陣営が話している通り、昨年の桜花賞以来となったマイル戦は不完全燃焼のまま終わってしまった。その点、今回の1800mはきさらぎ賞(G3)勝ちに、中山牝馬S(G3)2着と得意の舞台。
ただ、同日に阪神で牝馬限定戦のマーメイドS(G3)が開催されるが、こちらに回ってきたのは距離というよりも斤量の問題だろう。ハンデ戦の中山牝馬Sでは56㎏を背負わされたが、牡馬に交じるここならば54㎏と条件は「大きく好転」する。主戦の戸崎圭太騎手に戻って、不安な本賞金を上積みしたいところだ。
無論、男馬も黙ってやられるわけにはいかない。大将格のフルーキー(牡6歳、栗東・角居厩舎)が善戦マンの看板をここで返上する。
前走の新潟大賞典(G3)では57.5㎏のトップハンデを背負いながらも、メンバー最速となる上がり3ハロン「34.0秒」の末脚で追い込んで2着。距離が明らかに長かった菊花賞(G1)で6着に負けた以外は、すべて掲示板確保という堅実ぶりを見せつけた。
昨年のエプソムCは4着ながら、勝った「エイシンヒカリと0.2秒差」ならここでは胸を張れる実績。最大の敵は58㎏の斤量となるが、M.デムーロ騎手の手腕に期待したい。
勢いでは連勝中のロジチャリス(牡4歳、美浦・国枝厩舎)が最も怖い存在だ。