フェブラリーS(G1)大野拓弥「サウンドトゥルー降板」の裏……オーナーとの亀裂と「ミナリク」侮るなかれ
「前走の結果に加えて、大野騎手から幸英明騎手に乗り替わったルールソヴァールが好成績を残しているのも遠因のひとつだそう。徐々にオーナーサイドからの信頼を失いつつあった中、前走の騎乗が決定打になってしまったのでしょうね。しばらく岡田氏の息がかかったところからは騎乗依頼がないと考えられています。
加えて大野拓弥騎手が昨年、エージェント契約を解消したことも岡田氏との関係悪化につながったようです。仲介者を入れることなく、自ら騎乗馬を確保する道を選んだ大野騎手ですが、そのため彼の騎乗をフォローしてくれる人がいなくなってしまったと。もしオーナーと親しく付き合っているエージェントがうまく仲を取り持っていれば、このような事態には陥っていなかったかもしれません」(別の現場記者)
さらに大野騎手は切ったエージェントからもなにかと疎まれており、最近では騎乗数も減少傾向。今後苦境に立たされることになるかもしれない。
現在、騎手が成功するか否かは騎乗依頼仲介者となる「エージェント次第」といわれるほど影の実力者として存在感を。しかし、大野騎手のように態勢を疑問視する人も多く、さらに、なかなかうまくいっていないのが現状だ。エージェント支配の時代がまだまだ続く競馬界。できることならば、エージェント制度の見直しを図ろうとはしているJRAには大ナタに期待したいところだが……。
とにもかくにも、サウンドトゥルーを失ってしまった大野騎手。今後はグレーである。