【枠順確定】いざ「最後の戦い」へ! 武豊騎手×ラニは米ベルモントSで「日本競馬の進化」を見せつけるか
アメリカ競馬・クラシック三冠に挑戦中のラニが、11日に行われる最終戦のベルモントS(G1)に出走する。ゲートは13頭立ての外目10番に入った。
8日は最後の追い切りを行い、手応え十分の走りを披露。陣営もファンも期待度は上がるばかりだ。
スタートで行き脚がつかず、常に後方からのレースになってしまうラニ。ケンタッキーダービー、プリークネスSでは確かな末脚を披露したものの、勝ち負けにはいたらなかった。しかし、ベルモントSは三冠競走最長の2400m。後方となる不利も軽減され、ロングスパートをかけて上位をうかがう可能性はこれまでより大きい。
最大の障壁は、前走プリークネスSを快勝し、ケンタッキーダービーでも2着したExaggerator(イグザジェレーター)と見て間違いないだろう。他にもこれまでの2戦でラニより先着している馬がズラリ。当然だが、超えるべきハードルは決して低くはない。
しかし、陣営も「狙いはベルモント」と以前より公言している。ラニに関しても、ここでこそ「メイチ」の仕上げをしてくるのではないか。9着、5着と前進もうかがえる今、上位進出も決して夢物語ではない。
そして、この春積極的に海外を飛び回った武豊騎手の手腕にも期待がかかる。武騎手とラニの走りそのものが日本競馬の「進化」の度合いを示すともいえる一戦。是非とも歓喜を日本に届けてほしいものだ。