【あの馬主は何者?】武豊に川田将雅……トップ騎手たちに栄光をもたらしたマカヒキの馬主がすごい
この金子氏は東証一部上場の株式会社図研の代表取締役社長。社員4名のベンチャー企業から一代で築き上げ、今や海外にも進出して年商200億円を超える優良企業にまで成長。先月発表した2016年3月期の連結経常利益は前の期比35.6%減の7.5億円となったが、17年3月期は前期比2.1倍の15.5億円に急拡大する見通しとなっており、見事達成すれば4期連続の増収になる。これだけの安定度に加えオーナー本人は日本ダービーを優勝とまさに順風満帆だ。
馬主としてこれまで所有した馬も一流馬がズラリ。牡馬三冠馬ディープインパクト、牝馬三冠馬アパパネ、金子氏が50億円以上を費やしたハワイのゴルフ場名にもなっている日本ダービー馬キングカメハメハ、昨年G1レースを2勝したラブリーデイ、そして今年の日本ダービーを制したマカヒキなどこれまで11頭のG1ホースを所有し、日本ダービー3勝を筆頭にG1レース34勝という記録を成し遂げている。
この金子氏はマスコミの取材に対応しないことは有名であり、過去に競馬雑誌「優駿」のインタビューに応じている程度で、雑誌やスポーツ紙の取材やテレビ出演もことごとく断っているという。某マスコミ関係者に話を聞くと
「ディープインパクトの引退を記念してポニーキャニオンと関西テレビが企画したDVDがあったのですが、これにすら金子さんは出てくれませんでしたからね。使えた映像はもともとあったJRA賞などの映像だけ。昔はテレビに出たがる馬主いましたが、正反対のタイプですね」
と話してくれた。現在は自らが所有していた牝馬をノーザンファームなど大手の牧場に預けるほか、国内外の競りで競走馬を購入し、年間100頭ほどを所有して走らせている。
秋にはディープインパクトが勝てなかったフランスの凱旋門賞にマカヒキが挑戦することも決まった。まだまだ話題を提供してくれそうだ。