チューリップ賞(G2)武豊マウレアは不安大? 問題は「距離」と……
3月3日のチューリップ賞(G2)に武豊騎手との新コンビで向かうことになったマウレア(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)。武豊騎手は今年の牝馬クラシックで主戦にすべきお手馬が不在だったため、素質馬マウレアとのコンビ結成はまさに渡りに船。……だったのだが、どうやらうまく事が運ばない可能性も浮上しているという。
2013年の桜花賞馬アユサンの全妹であるマウレアは、昨年の阪神JF(G1)で3着と世代トップクラスの実力を秘めていることを証明した。だが、今年の始動戦であるクイーンC(G3)では圧倒的な1人気に支持されるも、最後の直線で本来の伸びを欠き、5着と涙を飲んでいる。
このクイーンCで賞金を加算できなかったため、現在マウレアの本賞金は900万程度。桜花賞へ出走するため、チューリップ賞ではなんとして馬券内を確保して優先出走権を獲得したいところだろう。
「チューリップ賞には2歳王者ラッキーライラックや阪神JFで2着のリリーノーブルと、昨年後塵を拝したライバルたちも出走を予定。さらにはフランケル産駒のシグナライズ、ディープインパクト産駒の新鋭・サラキアなど、実力派がずらりと顔を揃えます。この中で上位に進出するのは並大抵のことではないでしょうね」(競馬誌ライター)
牝馬クラシック出走に向けて大切な一戦を迎えることになるマウレアだが、少々旗色が悪いと見る者もいるようだ。その同馬は22日、美浦Wで僚馬ウインスペリウス、リノワールドと3頭併せ。軽々とした動きで、5F71秒4-40秒1-12秒8の時計を記録して僚馬2頭に先着して見せたという。「デイリースポーツ」の取材に手塚師は「前走は追い切りが少し軽かったかもしれない。体調面の上積みはあると思う」と語っていた。