武豊クリンチャーに「凱旋門賞」挑戦浮上! 阪神大賞典→天皇賞・春からの遠征計画に「諦めきれない」藤岡佑介騎手が”懇願”した内容とは
「今回の武豊騎手の起用は、やはり前田オーナーの意向のようですね。というのも、オーナーを中心とした陣営には、すでに今秋のフランスの凱旋門賞(G1)挑戦のプランがあるとか。
もちろん今週の阪神大賞典と、天皇賞・春の結果次第というところもあるでしょうが、実は昨年も凱旋門賞の登録を行っており、オーナーはかなり乗り気のようで……。仮に天皇賞で敗れても納得のいく敗戦なら、そのまま欧州遠征の正式発表という流れになるかもしれません」(競馬記者)
クリンチャーの前田オーナーといえば、ノースヒルズの代表としても高名な大人物。かつて武豊騎手が大スランプに陥った際も根気よく支え続けた間柄で、復活のきっかけとなったダービー馬キズナのオーナーとしても知られている。
そんな武豊騎手と前田オーナーは大の海外遠征推進派としても有名で、今年もアウォーディーとのコンビで2年連続となるドバイワールドカップ(G1)出走が決定。その弟ラニでは、日本馬として初めて米国三冠完走を果たしている。まさにファンに、競馬が持つ夢やロマンを提供し続けている名コンビといえるだろう。
そんな武豊騎手と前田オーナーにとって、凱旋門賞挑戦は2013年のキズナが最後。あの時は前哨戦のニエル賞(G2)を制して期待されたが、最後の直線入り口で日本が誇る三冠馬オルフェーヴルに積極的に競り掛けるも、一歩及ばず4着。仮にクリンチャーの挑戦が決まれば、そのリベンジを懸けた戦いとなる。
とはいえ、秋の”大望”を実現するためにも、まずは今週の阪神大賞典は是が非でも「結果」が欲しいところだ。栗東のCウッドコースで行った1週前追い切りでは、武豊騎手を背に6ハロン78.3秒、ラスト12.8秒と自己ベストを更新。見守った宮本博調教師も「追い切りで動かない馬が動くようになったね」と、その充実ぶりに目を細めている。
その一方で、クリンチャーに”未練たらたら”なのが、降板を言い渡された藤岡騎手のようだ。