JRA横山典弘騎手「史上最悪のポツン」が日本の頂点に!? 断トツ最下位で「ダービーの冒涜」大批判を集めた馬がレイデオロと並ぶ
16日、JRA(日本中央競馬会)が『ロンジンワールドベストレースホースランキング』を発表し、2月の京都記念(G2)に出走した昨年の日本ダービー馬レイデオロと、皐月賞馬アルアインが世界12位タイとして日本トップの評価を受けた。
今回の『ワールドベストレースホースランキング』は2018年1月から3月11日までのレースを集計したもので、評価対象は該当期間内のレースに出走した馬に限られる。
世界1位は昨年の年度代表馬で、引退レースとなった1月のペガサスワールドカップ(G1)を制した米国のガンランナー。そして、3月のチッピングノートンS(G1)を7馬身差の圧勝し、23連勝を達成した豪州の女傑ウィンクス。以下にも世界の一流レースで活躍した世界的名馬が並ぶ、至極順当な結果となっている。
そういった中、日本の最高順位にあたる世界12位タイに並んだ「意外な名前」を見つけ、思わず目を疑った。
「ブレイブスマッシュ」という名を覚えている競馬ファンは、どれだけいるだろうか。サトノダイヤモンドやマカヒキらと同じ、一昨年のクラシックを戦った5歳馬だが、2歳時に新設重賞だったサウジアラビアロイヤルCを勝った以外は、特に目立った成績を残せなかった馬だ。日本ダービー(G1)では最下位に敗れている。
そんな馬がレイデオロやアルアインと並んで世界12位タイに評価されるとは、同名の外国馬かと思いきや、馬名の末尾にはレイデオロらと同じ「JPN」の文字が。まさしく日本の生産馬で、”あの” ブレイブスマッシュだ。
「ブレイブスマッシュは昨年、新境地を求めてオーストラリアに移籍しました。その後は、世界最高峰の賞金額を誇るジ・エベレストで3着するなど、短距離路線で活躍。今年になってMRCフューチュリティステークスでG1初制覇を飾りました。
今回の『ワールドベストレースホースランキング』の評価は、その時のものでしょう。豪州の短距離路線はウィンクスの他にも、ハッピークラッパーが世界4位にランクインしており、世界的に高い評価を得ています」(競馬ライター)
ただ、日本の競馬ファンからすれば複雑な心境なのではないだろうか。