天皇賞・春(G1)スマートレイアー「史上初」偉業準備は整った!? 2年かけた「長距離牝馬」ここに完成か
この京都大賞典は後方に控えて、武豊騎手の好騎乗と最速上がりで追い込み1着となっており、出たなりに競馬ができる強みを発揮した。この時のスマートレイアーの走破タイム2分23秒0は、前年のキタサンブラックがマークした2分25秒5、前々年のラブリーデイの2分23秒6よりも速い。ユーティリティーな走りの完成がハッキリと形になって表れた。
昨年秋から今年のG1戦線では結果が出なかったが、ともに後方から徐々に進出していく競馬を披露。そろそろ長い距離の大きいレースで結果がほしいところだ。
「スマートレイアーはすごく賢い馬で、レースが近づくと自分で体を作ります。レースで何をすべきかをわかっているのかもしれません。以前から牝馬戦よりも牡馬との混合戦のほうが着順がいいのです。天皇賞を使うと聞き、2400mの京都大賞典であの競馬ができるのならば、あと800mジョッキーの手で何とかならないか、そんな想像も膨らみます。」(同記者)
後方追い込み、先行しての抜け出し、中団からの差し、現在この3つをミックスさせた出たなりの競馬をすることができるスマートレイアー。この武器で長距離を対応し、歴史上初の偉業を成し遂げることができるだろうか。期待したいところだ。