ディープインパクト産「2億8000万」が輝く!? 青葉賞(G2)スーパーフェザーの「期待」と「不安」の間
こういうデータもある。ここ3年連続、アザレア賞を勝利している馬が青葉賞を勝っている。2年連続だがディープインパクト産駒が来ているのも心強い。
しかし、すべて良いわけではなく、血統的な指摘をする者もいる。
「スーパーフェザーに気になる点があります。この青葉賞に登録してきたディープインパクト産駒を見ると、1頭以外すべて母親が米国系牝馬です。スーパーフェザーもそうなんですが、母の父がデピュティミニスターで、フレンチデピュティのお父さん、クロフネのお爺さんでもあります。この血統とディープを交配した馬には、追い込んでも最後キレ負けしてしまう馬がいます。名前を出して悪いですが、ステファノスとか。馬場問わず大一番には強いのですが2着、3着で取りこぼす、そんなイメージ。スーパーフェザーもそういう面が出ないとは限りません。逆に言えば、ここを末脚がキレて勝つようなら、夢が膨らみますね」(競馬記者)
百頭中百頭が同じ結果に成り得ない血統の話をすればキリが無くなってしまうのだが、競馬に絶対はないので過信は禁物である。しかし、その禁を破ってでも、このディープインパクト産駒には魅力を感じるものがある。なによりダービートレーナーである友道調教師のコメントが、それを表している。
「(スーパーフェザーには)オーラを感じるというか、馬体から見える雰囲気がありますよね。(中略)ようやく良くなってきて、本当にダービーに出したい馬の一頭です」
ダービーは運を持つ馬が勝つレース。名トレーナーが自信を持って送り出すスーパーフェザーを、青葉賞の軸にするのも一つの選択肢といえそうだ。