NHKマイルC(G1)タワーオブロンドン「マイルOK」に不安? 1600mに弱点を残す「証拠」と一新されたゴドルフィン軍団の「今後」
「タワーオブロンドンは、今回のNHKマイルCの結果次第で英国のセントジェームズパレスS(G1)に遠征することが話題を呼んでいます。血統的なスケールも感じますし、ここを勝って世界に打って出れば、日本だけでなく世界からも大きな注目を集めることは間違いないでしょう。
しかし、唯一気になるのは、マイル戦のセントジェームズパレスSだけでなく、同時に1200mのコモンウェルスC(G1)にもダブル登録している点ですね。藤沢先生も『血統的に1200mの馬じゃない』とおっしゃられていますが、なら何故ダブル登録するのかって話ですよ。
それに今回の遠征に帯同馬的な役割となりそうなファストアプローチの方はセントジェームズパレスSだけの登録で、タワーオブロンドンだけがコモンウェルスCにも登録しているのも気掛かり……。
ここ5年間のセントジェームズパレスSは8頭、7頭、5頭、7頭、9頭立てとフルゲートとは無縁の状況。出られないということはまずないでしょうし、コモンウェルスC出走はNHKマイルCでマイル戦に対応できなかった場合の『プランB』に思えてならないんです」(競馬記者)
実際にNHKマイルCに出走した時点では”マイラー志望”だったが、後にスプリント路線で活躍する馬は珍しくない。
上位馬だけを振り返っても、昨年2着のリエノテソーロは今年の高松宮記念(G1)に出走。3年前の2着だったアルビアーノも翌年の高松宮記念で3着に好走している。2014年の勝ち馬ミッキーアイルや2009年のジョーカプチーノも優れたスプリント能力を有していた。
こういった馬たちはスプリンターの可能性があったということなのだろう。