【ヴィクトリアマイル(G1)展望】「復活」武豊リスグラシューVS「究極」横山典弘ミスパンテール!最強女王決定へ……東西の”天才騎手”が激突!
一昨年は3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制して、無敗の2歳女王に輝いたソウルスターリング。連勝は桜花賞で敗れてストップしたが、オークスを完勝し、改めて世代No.1であることを証明。父が21世紀最強馬とも称されるフランケル、母が仏オークス馬という超良血馬が、その血に恥じぬ活躍を見せていた。
しかし、同世代の秋華賞ではなく、果敢に古馬一線級に挑戦した昨秋から歯車が狂った。始動戦の毎日王冠(G2)では、1番人気に支持されたものの8着に惨敗。続く、天皇賞・秋(G1)、ジャパンC(G1)でも見せ場を作れず、歴戦の古馬に力の差を見せつけられる結果となった。
仕切り直しとしたかった前走の阪神牝馬Sでも、10着大敗と2番人気を裏切る結果に。日本が世界に誇る超良血女王は、もう終わってしまったのか……。復活を懸ける今回は、背水の戦いになりそうだ。
他にも昨年の覇者アドマイヤリード、牝馬トップクラスの実績を持つレッツゴードンキ、昨年の2着馬デンコウアンジュ、充実著しいカワキタエンカなど伏兵陣も充実。混戦ムードながら、熱いレースが期待できそうだ。
果たして、武豊騎手が騎乗停止の鬱憤を晴らすのか、それとも横山典騎手が己の選択が正しかったことを証明するのか――。「東西の天才騎手対決」となる今年のヴィクトリアマイルは、13日の15時40分に東京競馬場で発走を迎える。