JRA石橋脩騎手の「ダノン潰し」に称賛の声! 日本ダービー16番人気の激走「大波乱」の立役者が”屈辱”のオークスを乗り越え「殊勲」の3着

 27日に東京競馬場で行われた日本ダービー(G1)は、5番人気のワグネリアンが優勝。皐月賞(G1)1番人気敗退の汚名を返上すると共に、鞍上の福永祐一騎手は初騎乗から20年、通算19回目の挑戦で悲願のダービージョッキーに輝いた。

 その一方で「平成最後のダービー」を三連単285万6300円の大波乱に導いた立役者が、16番人気のコズミックフォースを3着に持ってきた石橋脩騎手だ

「1コーナーでいい位置を取れて、2コーナーでペースが落ちましたが、自分で動いていける位置を確保することができました。リズム良く走れましたし、直線でも前の馬をかわせるかという感じで伸びてくれました」

 先週のオークス(G1)のラッキーライラックが「屈辱」の3着なら、今週は「殊勲」の3着だ。石橋騎手らしい冷静なコメントでレースを振り返った言葉通り、抜群のスタートを切ったコズミックフォースは積極果敢に好位を奪いに行くと、1コーナーに18頭が殺到する中で1番人気ダノンプレミアムをマークする絶好の4番手に付けた。

 この日の東京はCコース初日ということもあって例年通り、イン有利で前が止まりにくい馬場。ハナに立った皐月賞馬エポカドーロを始め、コズミックフォースのすぐ後ろには勝ったワグネリアンやブラストワンピースといった上位陣の姿があり、結果的に「自分で動いていける位置を確保することができた」(石橋騎手)ことが、波乱を演出する最大の要因になったといえるだろう。

 ただ、この日の石橋騎手が最も称賛を集めたのは、最後の直線で見せたG1レースの”厳しさ”だった。

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