ディープインパクト「世界3大ダービー制覇」へ、まず1冠! 日本ダービー勝利に続け英サクソンウォリアー、仏スタディーオブマンの「日程」は
27日に行われた今年の日本ダービー(G1)はワグネリアンが優勝。日本が世界の誇るスーパーサイアー・ディープインパクトの産駒としては、1番人気のダノンプレミアムが敗れながらも、通算4頭目のダービー馬を輩出する層の厚さを見せつける結果となった。
この春のG1戦線が開幕してからしばらく「ディープインパクト時代の終焉」がまことしやかに囁かれていた。
実際に4月が終わるまで今年のG1では1勝もできず、得意とする桜花賞(G1)や皐月賞(G1)でも「3着以内ゼロ」という不測の事態が起こっていた。無論、そこには大本命視されていたダノンプレミアムの故障離脱などの不幸が重なった面も否めないが、ディープインパクトとしては今年から種付け料が4000万円と「世界最高額」に躍り出たこともあって、この春は何としても「結果」が欲しいところだった。
しかし、5月になっても未だ勝ち馬を出せない天皇賞・春(G1)はもちろん、ダービー制覇へ7頭出しの大攻勢に出た青葉賞(G2)も”全滅”という悪い流れ……。
ところが、翌週のNHKマイルC(G1)を産駒のケイアイノーテックが勝ったことで大きく流れが変わる。翌週のヴィクトリアマイル(G1)をジュールポレールが制して”G1連勝”を飾ると、先日の日本ダービーでもワグネリアンが2012年のディープブリランテ、13年のキズナ、16年のマカヒキに続く、4頭目のダービー馬に輝いた。
「春先の阪神、中山開催では苦しみましたが、得意の東京が開幕し、ダービー開催に向けて良質な高速馬場になったことで一気に潮目が変わりましたね。好タイムが連発する馬場を『ディープ馬場』と呼んでいる人もいますが、今回の東京開催はまさにディープインパクト産駒にとって最適のコンディションだと言えるのではないでしょうか。
この5月は、何故ディープインパクトが日本競馬でこれだけ突出した成績を残せるのか、ということの一端を示すような快進撃でした」(競馬ライター)