阪神・藤浪晋太郎「メンタル克服」を支えた武豊＆キズナ。競馬界のレジェンド復活の日本ダービー「2013年5月26日」の偶然
編集部
「武豊騎手は甲子園で流れる六甲おろしのVTRに登場するほどの阪神ファン。そんな繋がりがあって、以前から藤浪投手とは親交がありました。
逆に藤浪投手も2014年の有馬記念（G1）で8番人気のトーセンラーを本命に挙げるなど、実はかなりの競馬通。中でも一押しがやはり武豊騎手で、昨年の有馬記念にもわざわざ中山競馬場に駆け付けて、キタサンブラックと武豊騎手の応援と挨拶に出向く姿が目撃されています。そんな憧れのレジェンドの復活劇だからこそ、藤浪投手にも心打たれるものがあったのかもしれません」（競馬記者）
また、キズナがダービーを勝ち、武豊騎手が復活を遂げた2013年の5月26日。偶然にも、藤浪投手はプロ入り前から周囲に「ライバル」と称されていた日ハム・大谷翔平投手と、プロになって初の対戦を迎えている。
結果は打者・大谷に2本の2塁打を含む4打数2安打と打ち込まれたが、藤浪投手は7回1失点の好投で、試合は7‐1で阪神が圧勝。例えライバルとの勝負に負けても試合ではしっかりと勝利をモノにする、藤浪投手らしいクレバーな1勝だった。武豊騎手とキズナの復活劇の裏側には、そういった当時のよかった頃の思い出もあったに違いない。
15日に、約1年ぶりの復活勝利を飾ったヒーローインタビューでは「次は自分の力で恩を返せるようにしたい」と誓っていた藤浪投手。この時は楽天のホーム・楽天生命パーク宮城だったが、いずれは甲子園で凱歌をあげることだろう。
その時は5万人を超える大観衆に向かい、憧れのレジェンドと同じようにこう宣言すればいい。
「僕は帰ってきました！」と――。