宝塚記念(G1)武豊「キタサンブラックの悪夢」払拭へ。単勝1.4倍9着惨敗から1年……伏兵ダンビュライトが「リベンジできる」理由
昨年の宝塚記念(G1)で「主役」を務めたのは、キタサンブラックと武豊騎手だった。しかし、それは勝った栄光と拍手喝采ではなく、惨敗による悪夢……。単勝1.4倍の大本命馬が馬群に沈む姿に、阪神競馬場は何とも言えない空気に包まれた。
あれから1年。24日に阪神競馬場で開催される宝塚記念(G1)で、通算5勝目を狙う武豊騎手は昨年の”忘れ物”を獲りに行く。コンビを組むのは「強い4歳世代」のダンビュライト(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。
とはいえ、ここ2走は大阪杯(G1)6着と、香港のクイーンエリザベス2世C(G1)7着と一息。特に宝塚記念に近い大阪杯で完敗を喫したことから、今回も相当「厳しい戦いになる」というのが下馬評だ。
しかし、冷静に振り返ってみると、その大阪杯の走りにこそ”希望”がある。
勝ったスワーヴリチャードから0.6秒差の6着と、結果だけを見れば文句なしの完敗。「現状、G1では通用しない」と評されても仕方のない内容だ。ちなみに2着馬ペルシアンナイトからは0.5秒、3着馬アルアインからは0.4秒、ヤマカツエース、ミッキースワローと来ての6着である。
ここまで述べればお気付きかもしれないが、そう彼らはすべて今回の宝塚記念には出走していない。つまり一見、G1の壁に跳ね返されたように見えるダンビュライトだが、実は「大阪杯の最先着馬」なのである。