サトノダイヤモンド敗退で「引退」も現実味か……「内容」悪くないが上昇しない状態と「悪癖」?
去る6/24(日)、第59回宝塚記念(G1)が阪神競馬場で行なわれ、スタートから最内中団につけた7番人気ミッキーロケットが徐々に進出し、直線抜け出すと追い込みのワーザーとの叩き合いをクビ差で退けG1初優勝。鞍上の和田騎手は17年ぶりのG1勝利となった。
一方、ファン投票1位で、最終オッズ3.9倍で1番人気に支持されていたサトノダイヤモンドは、ファンの願いに報いようと駆け抜けたものの、残念ながら6着。復活とはならなかった。
レースを振り返ってみると、サイモンラムセスが逃げて、タツゴウゲキ、スマートレイアー、ストロングタイタンが先頭集団を作り引っ張っていく流れ。1000m通過は59.4秒と稍重の馬場ではかなり速いペースで進む縦長の展開。サトノダイヤモンドはスタートの出足がつかず後方から2番目の位置で進む。3コーナー手前から前に進出。4コーナーでは大外回りながら先頭集団を捉え、直線は3番手でC.ルメール騎手が合図を出すも反応がない。ラスト100mで後続馬に交わされ6着に終わった。
サトノダイヤモンドが復活する兆しが見えてこない。
「陣営もサトノダイヤモンドが走りに飽きを見せるところを感じて、中間はコース追いの調教を一旦やめて、坂路追いの調教に切り替えたり、3頭併せの真ん中にサトノダイヤモンドを入れて気持ちに火をつけたりと、懸命に工夫していましたが、結果6着。決して悪い競馬ではないように見えるんですがね。ただ、このまま結果が出ないようなら引退もあると思われます。ディープインパクトの貴重な後継としての期待もありますし、価値が下がる可能性を加味した決断もあるかと」(競馬記者)
たしかに、1着のミッキーロケットは走破タイム2分11秒6で、6着のサトノダイヤモンドは2分12秒4。稍重であることを考慮すればサトノダイヤモンドの時計も決して悪いものではない。
「昨年の宝塚記念も稍重で2分11秒4と速いタイムでした。その前の2016年も稍重で2分12秒8とタイムは少し落ちますが、それでも速いほうです。たしかに梅雨の時期なのでその年その年で馬場の質が変わってきますし、展開によってペースも違ってくるので一概には言えませんが、サトノダイヤモンドも一昨年の優勝馬マリアライトほどは走っているので惨敗とまでは言えないような。しかし、明らかに伸びてこないサトノダイヤモンドが追い込み馬に交わされているのは事実なので、どう修正すれば良いのかはまったく見えてこないのが現状です」(現場記者)