武豊アサクサゲンキ「年上撃破」に追い風多数……陣営にも「野心」
1日(日)に開幕週を迎える中京競馬場で、サマースプリントシリーズ第2戦、CBC賞(G3)が開催される。この電撃の芝6ハロンハンデ戦で改めて存在感を示したいのが、武豊騎手が騎乗予定のアサクサゲンキ(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)だ。
アサクサゲンキは昨年のスプリント戦・小倉2歳S(G3)を制覇。その後も重賞戦線で戦い続け、距離が長すぎたと考えられるマイル戦の朝日杯FS(G1)での二桁着を除けば、芝1400mの京王杯2歳S(G2)3着、ファルコンS(G3)2着と実績を残してきた。
だが休養明け1戦目となった前走の葵S(G・芝1200m戦)では、1番人気に支持されながらも5着。得意とするスプリント戦で痛すぎる敗戦を喫してしまった。
「レース後、武豊騎手は『スタート後に進んでいきませんでした』とゲートから後手を踏んでしまい、厳しい競馬になってしまったと告白しています。スプリント戦で出遅れてしまうのは致命的ですから、あの時点で勝負は決してしまったのかもしれません。
しかし、アサクサゲンキはこれまで経験したことがない後方からの競馬で、さらに斤量が57kgと重かったにもかかわらず、上がり最速33.1秒を記録する素晴らしい伸びを見せて掲示板を確保。敗れはしたものの、内容的には今後に繋がる1戦だったのは間違いないでしょう。
今回は前走よりも斤量は4kgも軽く、条件的には幾分か楽になっています。ここは期待したいところです」(競馬記者)