JRA暴走王ダノンマジェスティが「反則勝ち」!? M.デムーロ騎手に「騎乗拒否」された問題児に、和田竜二騎手あわや騎乗停止……
能力は間違いなく一級品、だが気性に難あり……。
1日にJRA中京競馬場で行われた木曽川特別(1000万下、芝2200m)は、3歳馬のダノンマジェスティ(栗東・音無秀孝厩舎)が優勝。通算3勝目を飾り、「実りの秋」へ大きな1勝を上げた。
ここまで5戦3勝。昨年の皐月賞馬アルアインの全弟ということもあって、関係者を始め競馬ファンからも、非常に大きな期待が持たれている同馬。だが、兄に迫る高いポテンシャルを秘めながらも春のクラシックを未出走に終わるなど、ここまで出世が遅れているのには、明らかな「原因」がある。
「時間が掛かると思います」
昨年12月に行われたデビュー戦で、騎乗した和田竜二騎手がそう言えば、管理する音無秀孝調教師も「まだ訳が分かってなくて、ピクニックに来てるような感じ」。とてもデビュー戦を3馬身半差の圧勝を飾ったクラシック候補に対するコメントではない。
それもそのはず。最後の直線で、外々へ蛇行しながらゴールしたダノンマジェスティはレースこそ勝ったものの、ゴール後も外への逸走が止まらずに外埒へ一直線……。
幸い、事故には繋がらなかったが、それを見たM.デムーロ騎手でさえ「(例え騎乗依頼があっても)あれは乗りたくない。危ない、ゴールの後が……」と、思わず”騎乗拒否”するほどの暴走ぶりだった。