JRA暴走王ダノンマジェスティが「反則勝ち」!? M.デムーロ騎手に「騎乗拒否」された問題児に、和田竜二騎手あわや騎乗停止……
それでも、音無調教師は「次にはスイッチが入ってくれると思います」と、2走目の進歩に期待。騎乗停止になった和田騎手の替わりの松若風馬騎手も「(直前の追い切りでは)外に行く感じはなかった」とコメントしたこともあって、重賞初挑戦となったきさらぎ賞(G3)では1番人気に支持された。
しかし、両者の願いも空しく、ダノンマジェスティは最終コーナーで大きく外に逸走して9着に大敗……松若騎手は癖馬を制御できなかったとして、元JRA騎手の安藤勝己氏から「先まで尾を引く負け方でもったいない」とコメントされた他、期待したファンからも批判される気の毒な敗戦となった。
「そこから内田博幸騎手に乗り替わりましたが、気の悪さは相変わらず。中京の大寒桜賞(500万下)こそ掛かり気味ながら能力で押し切りましたが、続く東京の青葉賞(G2)ではまたも道中で力みが見られ、8着に惨敗しました」(競馬記者)
ただ中京、東京と「左回り」でレースをした際には、気の悪さはあったものの特に逸走する気配はなかった。陣営もその辺りを考慮して、今回の木曽川特別出走だったのだが……。
「勝つには勝ちましたが、ダノンマジェスティは最後の直線で大きく内側に蛇行。鞍上の和田騎手が後ろを振り返るほどの斜行で、降着こそありませんでしたがレース後には10万円の過怠金支払い処分が下っています。
どうやら左に持たれる悪癖があるようで、ダノンマジェスティはデビュー戦やきさらぎ賞といった右回りだと外々へ、今回のような左回りだと内々へ蛇行してしまうようです。
そんな状態で、この時期に古馬相手に1000万下を勝っていることからも、秋には大きなところを狙えるだけのポテンシャルがあることは間違いないと思います。ですが、まずは気性面の成長を待ちたいところですね」(同)