JRA「イチ」超速マテラスカイ「米国遠征」武豊騎乗できず!? ダート短距離界「超新星」G1挑戦に「代役」藤田菜七子騎手?
「強かったですね。ポイントは、スタートだと思っていました。好スタートを切って大丈夫だと思いました。これまで1200mを使っていましたのでラストが心配でしたが、問題ありませんでした。タイムが出やすい馬場でしたが、それにしても立派なタイムでしたね。これまで良いタイミングで乗せてもらっています。馬も充実しているようで、今後も楽しみです」
そう満面の笑みを浮かべたのは、抜群のスタートダッシュを決めた殊勲の武豊騎手だ。「ウィナーズサークルは昨日(オジュウチョウサン)のような盛り上がりでした」と、こちらの勝利も今週の”主役級”として賛辞を惜しまなかった。
また、4馬身差の2着となったインカンテーションの三浦皇成騎手は「狭いところから抜けてきましたし、決して悲観する内容ではありません」。3着ウインムートの和田竜二騎手も「こちらも重賞級だと思いますけど、今日は勝ち馬が強すぎました」と、今回ばかりは完敗を認めるしかなかったようだ。
「この日の中京のダートコースは、時計の出やすい馬場。実際にプロキオンSでは9着のナムラミラクルまでが、ダート1400mの日本レコードで完走している特殊な馬場でした。ししたがって、この時計を鵜呑みにするのはやや早計だと思います。
ただ、それでも今年のフェブラリーS(G1)で3着したインカンテーションに4馬身差の勝利は圧巻でしたね。1:20.3のレコードは芝でも好時計といえるだけに、そう簡単に破られることはないと思います。ダート短距離界に『超新星が登場した』と思って良いと思います」(競馬ライター)
まさに「圧逃的」な強さだ。今年3月に挑戦したドバイゴールデンシャヒーン(G1)で世界の強豪相手に日本最高着順となる5着を確保し、武豊騎手に「スピード負けはしていなかった」と言わしめた脚力は、紛れもなく本物だった。
そうなると気になるのは、今後の動向だ。