ファンディーナ引退……「皐月賞牝馬制覇」期待させた才媛の短すぎた春
10日、2017年のフラワーC(G3)を制するなどして、将来が嘱望されていたファンディーナ(牝4歳、栗東・高野友和厩舎)の引退が発表された。
デビュー3戦で2着馬につけた着差が約15馬身。圧倒的な走りでセンセーショナルを巻き起こし「怪物」と称されたファンディーナ。
フラワーC後は桜花賞へ向かわず、牝馬ながらも牡馬クラシック皐月賞(G1)に出走。レースでは1番人気に支持され、69年ぶりとなる牝馬の皐月賞馬の誕生が期待されるも結果は7着。
牡馬との戦いでダメージを負ったのか、ファンディーナはオークスや日本ダービーに出ることなく休養を選択。だが、秋はローズS(G2)で復帰するも6着に終わり、続く秋華賞では13着と大敗。さらに暮れにOPクラスのリゲルSに出走するも9着とかつての走りは失われてしまっていた。
さらにリゲルSは右腸骨を骨折したことも判明。全治は未定とされ、管理する高野調教師は「長くなると思います」と語っていたが、陣営は引退することを決断したようだ。今後は繁殖牝馬になる予定だという。
ファンに大いなる夢を抱かせてくれたファンディーナ。今後は母馬として、スケールの大きな夢を抱かせてくれる仔を輩出してくれると願いたい。