ジャパンダートダービー「怪物」ルヴァンスレーヴ伝説開幕? ベタ惚れM.デムーロ騎手「ケンタッキーダービーでも行けた」
だが、蓋を開けてみればレースレコードを更新する3馬身半差の圧勝。2着のグレートタイムに騎乗していたC.ルメール騎手も「ミルコ、めちゃ強いね!」と、あまりのパフォーマンスに舌を巻いたという。
「出遅れながらも、ほぼ馬なりで完勝したユニコーンSの内容は圧巻でした。出世レースで、最近でもベストウォーリアやノンコノユメ、ゴールドドリームなどチャンピオンクラスの馬が勝利を収めていますが、インパクトはそれらよりも上でしたね。現状、この舞台なら同世代には負けないんじゃないでしょうか」(競馬記者)
11日に大井競馬場で行われるジャパンダートダービー(G1)でも、圧倒的な人気が予想されるルヴァンスレーヴ。初の大井コースや2000mなどが重箱の隅を突くように挙げられているが、歴代の勝ち馬の多くは、それらを克服して勝利しているだけに大きな問題ではないだろう。
実際に陣営も「距離は大丈夫」と太鼓判。血統的にもシンボリクリスエス産駒のサクセスブロッケンが、同レースを3馬身半差で圧勝している点も心強い。ナイター競馬も、昨年の全日本2歳優駿で経験済みだ。
唯一の死角は、敗戦を喫した伏竜Sと同じ「右回り」であることか。
ドンフォルティスとはワンツーを飾った全日本2歳優駿以来の対戦となったが、最終コーナーで大きく膨れてしまった分、先に抜け出したライバルを捉え切れず。リベンジを許す格好となった。ただ、当時は+10kgと馬体に余裕があり、今回は右回りも2度目。主戦のデムーロ騎手に戻るのも大きいといえるだろう。
ここを勝てば、いよいよ世代を代表して古馬を相手にダート界の覇権を争うこととなる。
ケンタッキーダービーを始めとした米クラシック挑戦は夢に終わったが、”G1ハンター”M.デムーロがベタ惚れする「新・怪物」ルヴァンスレーヴには、まだまだ大きな夢が待っていそうだ。