ディープインパクト産駒の「異端児」マリアライト。稍重の宝塚記念制覇から見える「偉大な血」の影響と「ディープ時代の未来」
ディープインパクトの産駒は、キズナなどG1ホース含めどの馬も「ディープの縮小再生産」という強い印象が拭えない。そんな中、マリアライトが異彩を放っているのは、母クリソプレーズがディープ以上に濃い遺伝子を伝えている証拠に思えてならない。
逆に考えると、ディープインパクトが自身のコピーだけでなく「繁殖牝馬の特徴を活かす」産駒を形成する素質を持っているとも考えられる。そしてそれは、ディープインパクトの父・サンデーサイレンスが日本の血統地図を塗り替えた要因の一つでもある。
底知れぬディープインパクトの力と、母方の影響を受けた上で最強牝馬に名乗りを上げたマリアライト。この存在が、ディープインパクトの未来がいかに明るいものかを示しているように思えた。
(文=利坊)