JRA・C.ルメール3年連続「夏休み」? 年中「無休」開催の日本競馬に疑問……リーディングよりも「大事なもの」とは
春のグランプリ宝塚記念(G1)では1番人気のサトノダイヤモンドで敗れたものの、3日後の帝王賞(G1)では、きっちりと借りを返して春競馬を締めくくったC.ルメール騎手。他にもアーモンドアイで牝馬2冠、モズアスコットで安田記念(G1)を勝つなど、その卓越した手腕を大いに見せつけた。
そんなルメール騎手だが、この夏は「北海道の函館」にべったり。まるで夏の暑さを避けるように6月末から、ひたすら函館競馬で騎乗し続けている。
これには武豊騎手も「涼しいのはどうやら函館だけ。ルメールはすっかり気に入ってしまい、よほどのことがない限りこっちに帰って来る気がないようです」(公式ホームページより)。ルメール騎手はその言葉通り、交流重賞を除けば、絶好の避暑地・函館から出る気はないようだ。
「仲の良いM.デムーロ騎手は『ミルコの季節』と豪語するほど、日本の夏を楽しんでいますが、ルメール騎手はそうではないのかも。
先週の日曜も函館だけ重賞レースがなかったんですが、『関係なし』と言わんばかりに函館で乗っていましたね。おそらくこのまま札幌にも参戦して、少しでも涼しい北海道を中心に騎乗すると思います。
ただ、逆に武豊騎手も『よほどのことがない限り』と話している通り、ルメール騎手が北海道から出てきた場合は”よほどの理由がある”と見ていいでしょう。
例えば、秋G1も狙えるような重賞で確勝級の騎乗馬がいるか、それとも来年のクラシックの中心になれるような大器がデビューするのか……。いずれにせよ、ルメール騎手がわざわざ北海道から”南下”してきた時は要注意ですよ」(競馬記者)
ましてや騎手は、照りつける太陽の下、日陰もほとんどない競馬場で常に長袖だ。
九州・小倉を筆頭に、毎年「これでもか」と言わんばかりに暑くなった夏真っ盛り。それも日中に行われる夏競馬。馬はもちろん騎手、そして観戦に訪れるファンの健康面も考慮して「こんな暑い中でやる必要があるのか」という声や、「地方のようにナイター開催はできないのか」などという意見もある。
49歳にして「夏バテの心配はない」と語る武豊騎手や、早くも坊主頭にして夏を堪能しているデムーロ騎手など一部の”超人”を除けば、例え騎手でなくともウンザリだろう。
となると、これで3年連続となる”アレ”もありそうだ。