JRA・C.ルメール3年連続「夏休み」? 年中「無休」開催の日本競馬に疑問……リーディングよりも「大事なもの」とは
「ルメール騎手はJRA騎手になってから一昨年、昨年と、いずれも夏に『私用でのフランス遠征』をJRAに申告しています。フランスはルメール騎手の母国ですし、特に向こうで特にレースに騎乗しているわけではないので『夏休みでは』と言われていますね。
海外の多くの国では、日本のように年中無休で競馬が開催されているわけではありませんし、彼らにとってオフシーズンは文字通りの休暇期間。
長くフランスで騎乗していたルメール騎手にしても『まとまった休みが欲しい』と思うのは当然なのでは。『私用でフランス』などと言わず、もっと堂々『バカンス』と言ってほしいですね(笑)。その方が周囲の騎手からも、定期的に休暇を取ろうと考える人が出てくるかもしれません」(同)
ルメール騎手のこの行動に対して、競馬ファンからは「これはアリ」「まとまった休みが取れないなんて逆に変」「価値観の違い」「他の騎手も見習った方が良い」など、むしろ称賛の声が相次いでいる。
ルメール騎手からすれば、フランスから日本へついてきてくれた家族を思っての行動でもあるかもしれない。今年はまだそういった話は聞かれないが、世界の競馬先進国の中でも稀有な、年中開催を貫く日本の競馬界に一石を投じる意味でも続けてほしいところだ。
ちなみにルメール騎手は14日現在リーディング首位ながら、2位のデムーロ騎手とはわずか1勝差。ここでもし”バカンス”に出掛ければ、リーディング陥落は確実だろう。
しかし、昨年もルメール騎手は戸崎圭太騎手とのリーディング争いの真っ只中でフランス遠征を敢行。最終的にその不利を跳ね返し、外国人として初のJRAリーディングを獲った。今年も堂々と暑い日本の夏を”嫌って”ほしいところだ。