JRA最強ノーザンファーム「エース」が登場! 母はケンタッキーオークス馬「超大物」ディープインパクト産駒出陣!
ライバル種牡馬の台頭が目立った先日の『セレクトセール2018』。「1強時代」の終焉を思わせた日本が世界に誇る大種牡馬ディープインパクトだが、今年の3歳クラシックを振り返れば、最も権威のある日本ダービー(G1)を制したのは産駒のワグネリアンだった。
そんな今年のダービー馬がデビューを飾った中京2000mの新馬戦から、ちょうど1年。今年もディープインパクトの「超大物」がベールを脱ごうとしている。
「この世代で”エース級”の1頭ですね」
『websportiva』の取材にそう答えたのは、プランドラー(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)の育成に携わったノーザンファーム早来の木村浩崇氏だ。
母プラウドスペルは米ケンタッキーオークスの勝ち馬、日本で無敗の3冠を達成したディープインパクトとの間に生まれた本馬に「速いタイムでも、持ったまま坂路を駆け上がっていきます。いろいろな馬に乗ってきましたが、その中でも完成度はかなり高い」と最大級の賛辞を贈っている。そして、高評価は入厩して本格的な調教が重ねられても変わらないようだ。
「2週前に長めの追い切りをして、1週前も良い動きを見せている」
そんな陣営の言葉通り、先週は栗東Cウッドで3頭併せ馬を敢行。6ハロン81.8秒、ラスト11.6秒の好時計。最後は父を彷彿とさせる、さすがの切れ味だった。
「良血のディープインパクト産駒らしい軽い動きが目を引くことはもちろんですが、この馬はとにかく気正面が大人びていますね。無駄のことをほとんどしませんし、如何にも長いところで良さそうな馬。2000mという距離にも不安はないと思いますし、昨年のワグネリアンよりも距離をこなすかもしれません。
いずれにせよ、これだけの血統馬なので楽しみですし、前評判がとにかく高い。鞍上はM.デムーロ騎手ですが、早くも関係者の間では『来年のパートナーはこれ』という声もありますね」(競馬記者)