JRA小牧太復帰へ「焦り」に不安……栗東トレセン訪問で回復強調も「夏の小倉」復帰が「危険」な理由
25日、先月に落馬負傷した小牧太騎手が栗東トレーニングセンターを訪れ、回復ぶりをアピールした。
先月30日の中京競馬の最後の直線で落馬した小牧騎手は、後続馬に踏まれるなどして豊明市内の病院に搬送。肋骨骨折(5本7カ所)並びに、外傷性肺気胸の症状と診断されて一時はキャリアの危機と心配されていた。
ただ、事故当初は『netkeiba.com』内で連載する人気コラム『太論』をバレットを務める長女のひかりさんが”代筆”するなど深刻な状況にあったようだが、そこから50歳とは思えない驚異的な回復力を発揮。
翌週には「自分の言葉でファンに大丈夫だと伝えたい」と自らインタビューで事故当初を振り返り、「ジョッキーは辞めへんよ。辞めてもやることないしね(笑)」と力強く現役続行を宣言していた。
「50歳とは思えない回復力と、落馬負傷をものともしない精神力は、さすが『園田にこの人あり』と言われた名手だと思います。『肋骨を折ったくらいで心が折れるような人間やったら、この歳まで続けてないって』という言葉はシビれましたね。苦境にあっても勝負師としての火がまったく消えていない心の強さを感じました。
さらに翌週には、もう軽いトレーニングを再開。折れた骨はまだ完全にはくっついていないそうですが、早くも木馬に乗った写真が掲載されるなど、健在ぶりをアピールしていました。現在は『ケガをする前以上の体』を目標に、さらに負荷をかけているとか。この調子だと夏中の復帰もあり得そうです」(競馬記者)
トレセンを訪れた小牧騎手は『日刊スポーツ』の取材に「痛みは全然ないし、今はむっちゃ運動してるよ」と回復ぶりを強調。体調に問題がなければ、来週にも調教へ参加する意思を示している。具体的な復帰時期に対しても「小倉には行きたい」と8月中のカムバックに自信を見せていた。