JRA「2歳王者」大本命サートゥルナーリア「アクシデント」で休養へ……デビュー戦「単勝1.1倍」完勝もシーザリオ一族の宿命か
27日、来年のクラシックの本命候補に挙げられていたサートゥルナーリア(牡2歳、栗東・中竹和也厩舎)がアクシデントにより、予定されていた札幌2歳S(G3)の回避することがわかった。キャロットファームの公式ホームページで発表れている。
日米オークス馬シーザリオの仔で、菊花賞、ジャパンCを勝ったエピファネイア、2歳王者リオンディーズの弟。父が新鋭のロードカナロアに替わって、デビュー前から母の「最高傑作」という呼び声も高かった。
6月10日に迎えたデビュー戦。単勝1.1倍に推されたサートゥルナーリアは、その極めて高い評価に応えるようにノーステッキで完勝。兄リオンディーズの主戦を務めたM.デムーロ騎手が「力が全然違ったね。将来性は高いよ」と手放しで絶賛すると、各メディアも「来年クラシックの候補」とこぞって書き立てた。
日本最大級の競馬ポータルサイト『netkeiba.com』のPOGでは、2位ブラヴァスの6597人を大きく引き離す15082人からの指名を受けている”世代No.1″ホース。圧倒的な期待に応え、まさに順風満帆の競走生活をスタートさせたサートゥルナーリアだったが「まったく予期せぬアクシデント」で、そのキャリアに曇りが生じることになろうとは……。
「本馬を管理していた角居勝彦調教師が、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕され、厩舎が活動停止に追い込まれました。全馬が中竹和也厩舎に移籍という形になり、スタッフもそのまま移動となったので、今回のレース回避には直接的な関係はありませんが、サートゥルナーリアの順調なキャリアに水が差されたのは確かでしょうね。
キャロットファームの公式ホームページによると本馬はデビュー戦快勝後、北海道のノーザンファーム早来へ放牧に出ていましたが、左前球節などに疲れが出てしまったため、大事を取って札幌2歳Sの回避を決めたようです。
シーザリオの仔はその高い能力と引き換えに、とにかく故障が多いことで知られています。