JRA 2歳女王「大本命」現る!? 関係者絶賛の「メジャーエンブレム2世」が馬なり6馬身差圧勝の衝撃デビュー!
レース後、大きな手応えを掴んだ田辺騎手の言葉も自然と弾む。見守った栗田調教師も「本当におとなしくて、操縦しやすい馬。フットワークもいい。やれる手応えはあったが、こんなレースをしてくれるとは……」と、嬉しい誤算に驚きを隠せない様子だった。
「衝撃的なレースでした……。良い評判は聞いていましたが、まさかここまでやれるとは思っていませんでした。
6馬身差もついたので『相手が弱い』という声もありますが、最初の600mを34.2秒で逃げられては、追いかけた馬の方も最後に脚が上がってしまうのは仕方ないですよ。展開が楽だったことは確かですが、今日はちょっと強過ぎましたね」(競馬記者)
実際に、この日の新潟で同じ1400mで行われた2歳未勝利の最初の600mは35.7秒。同じく小倉で行われた1200mの新馬戦でさえ35.6秒である。
グレイシアは1秒以上速い時計で逃げており、これでは馬群が縦長になって、脱落馬が出るのも当然だ。ちなみに勝ち時計の1:21.6は、同日同距離の未勝利より1.2秒も速い。それを馬なりでやってのけたのだから、この馬がただ者でないことは確かなようだ。
「それも田辺騎手が『スプリントの競馬をしたわけではない』と言ったように、スタートからガーッと加速し、そのままスピードに任せて押し切ったという感じでもないんですよね。
わずかに促すシーンはありましたが、絶対的なスピードの違いで自然とハナに立った感じで、あとは終始楽な手応え。最後の直線も一旦後続を引き付けてから、突き放す味のある競馬でした。
陣営が『距離は延びても大丈夫』と口を揃えている通り、少なくともマイル戦の方がもっと良い競馬ができる可能性すら感じました。同じダイワメジャー産駒の牝馬なら、2歳女王のメジャーエンブレムを思い出しましたね。それくらい圧巻の内容でした」(同)